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オリオンをなぞりたい人のブログ

オリオンをなぞりたいとは思うけど僕は僕のままでありたい。 というかマサイ族に混ざって一生ピョンピョン跳ねていたい。 あわよくば千の風になってあの大きな空を吹き渡っていたい。 そう思います。

甘酸っぱくてスパイシーな青春とカレーの話

僕は話を盛るのが得意です。

僕の経験上、話を少し盛った方が断然面白いし臨場感が伝わりやすかったりします。

テレビで見る、トークが上手い芸人さんほど話の盛り方が上手いという話を聞いた事があります。これに関してはその通りだと思います。

 

今回は話を盛るのが得意な僕が今まで培って来たテクニックを極限まで作って、話を盛りに盛ってみました。

 

ちなみに今から話す話は「中学の調理実習でカレーを作った話」です。

もはや原型が無いくらいに極限まで盛りました、それではどうぞ。

 

 

 

 

中学の調理実習でカレーを作った話


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僕は15歳の頃をインドで過ごしました。

 

そして僕にはインド人の彼女が居ました。

ベーラッティプッダという名前でした。

 

出会いはふとした瞬間、帰り道の交差点で声をかけてくれたね「एक साथ हम घर जाना

僕は照れ臭そうにナンで顔を隠しながら、ホントはとてもとても嬉しかったよ。

 

 

転校してすぐ、僕は学校で差別的な目で見られていました。
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皆がインドカレーを食べている横で一人、ジャワカレーを食べていたのでクラスメイトから

ジャワ原人」というアダ名をつけられました。

他にも学校の体育館シューズの中敷きをナンにすり替えられたり、お気に入りのターバンを隠されたりしました。

 

しかし彼女だけは違いました。いつも僕に対して優しく接してくれました。

 

僕はそんなに彼女に惹かれていきました。

 
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ある日の学校の昼休み、屋上で一人、購買部で買った焼そばナンを食べていると彼女がこう話しかけてきました。

 

「私が毎朝、貴方のためにナンを焼いてあげるわ」

なんと彼女から僕に対してアプローチをかけてきたのです。

 

僕は嬉しすぎて涙を流しました。

そのこぼれ落ちた涙が食べていたナンに染み込んでナンがベッチョベチョになりました。

 

それから彼女と僕は幸せな時間を過ごしました。ガンジス川の畔で一緒に悟りを開こうとしたこともありました。

 

しかしそんな幸せな時間も突如、終わりを告げます。

ある日の家庭科の調理実習中、

一つの班がカレーを作りすぎて学校の半分をカレーで浸水させてしまったのです。

 

運悪く一階に居た僕はそのカレーに押し流されて、溺れてしまいました。

みるみる体は沈んでいき、息も出来なくなってしまいました。

 


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数十種類ものスパイスで煮込まれたインドカレー薄れ行く意識の中で僕は何故か彼女の顔を思い出しました。

 

彼女が毎朝、僕のためにナンを焼いてくれていたのに

僕は彼女に黙ってそのナンを学校の机の引き出しに隠して、

コンビニで買った寿司を食べていた事を彼女に黙っていました。

 

 「謝らないと」と思いながらも毎日、貰ったナンを机の引き出しにスラムダンクしていました。

 

正直、毎日ナンはキツかったのです。


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パサパサしてるのがキツかったのです。

焦げ目を見ただけでムカついていました。

あとしりとりで使えないのもムカついていました。

 

もはやガンジーですら毎日彼女にナンを食わされたら殴りかかると思います。

 

だから僕は寿司に逃げてしまった。

彼女の優しさを捨てて寿司に逃げた自分を責めました。

机の引き出しがナンでぎゅうぎゅう詰めになっていて教科書が入れられなかったのも辛かった。そして僕は寿司に逃げた。

 

「生まれ変わったら寿司になりたい。」

そう思いながら目を閉じました。
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すると次の瞬間、何かが僕の体を持ち上げてカレーの中から救いだしたのです。

 

そうです、ベーラッティプッダでした。

 

僕が「何故、ここに?」と聞くと

「これを届けに来ただけよ」といってナンを渡してきました


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正直、ほんの一瞬だけ殺意を覚えました。

 

 

彼女の決死の救助によって僕は一命をとりとめました。

助かった」と安心して、周りを見渡すと

彼女の姿が何処にも見当たりませんでした。

 

近くを見ると何かがカレーの中でもがき苦しんでいます。ベーラッティプッダでした。

僕を救いだして体力が底をつき、カレーの濁流に巻き込まれてしまったようです。

 
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僕はカレーにまみれながら必死で彼女の名前を叫びました。しかし彼女は限界のようでした。

 

 

そして彼女は寿司になりました。

 

 

今でもカレーを食べるたびに

親指を立てながらカレーの中に沈んでいった彼女の姿を思い出します。
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すべてが夢のような日々でした。

いや夢だったのかもしれない。

 

まるで作り話のような、今もそんな気がしています。おっぱい、おっぱい。