読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

オリオンをなぞりたい人のブログ

オリオンをなぞりたいとは思うけど僕は僕のままでありたい。 というかマサイ族に混ざって一生ピョンピョン跳ねていたい。 あわよくば千の風になってあの大きな空を吹き渡っていたい。 そう思います。

本当にごめんなさい、僕はアクアレーベルを脚に塗っていました

本当に申し訳ありません。

といっても今更許されることではないと分かっています。

今更ながら自分の犯した罪の大きさにただただ絶望するばかりです。

 

 

 

 

 

 

僕は高級化粧品であるアクアレーベルをなんと

 

 

 

脚に塗っていたのです。

 

アクアレーベルは資生堂さんから発売されている化粧品です。

 

アクアレーベル ローションEX(R) 200mL 【医薬部外品】

アクアレーベル ローションEX(R) 200mL 【医薬部外品】

 
アクアレーベル エマルジョンEX(R) 130mL 【医薬部外品】

アクアレーベル エマルジョンEX(R) 130mL 【医薬部外品】

 

 

無論、僕のような人間には無縁の存在な訳で、使うのも烏滸がましいくらいです。

そして極めつけは脚に使っていたということ。顔ではなくて脚なのです。

僕ごときの脚に使われたアクアレーベルの気持ちを考えただけで虫酸が走ります。

僕は何てことをしてしまったんだ‥。

 

昔、スウェーデンの科学者アルフレッド・ノーベルは炭鉱採掘の効率化を図るためダイナマイトを開発しました。

その偉大な発明は多くの労働者を救うはずでした。

しかしそのダイナマイトは戦場で兵器として使用され

「人の生活を豊かにする道具」が皮肉にも「人を殺すための道具」として利用されしまったのです。

その結果に彼は落胆してしまいました。

 

その後、彼はダイナマイトで巨万の富を得て世間から「死の商人」と呼ばれ、

これがかの偉大なノーベル賞の設立のキッカケとなったのは有名な話です。

 

これは今回のアクアレーベルの件も同じです。

もともと「女性の肌を美しくするための道具」が「訳の分からん男の脚の自己満足」に使われてしまった。

女性のお顔の肌をツヤツヤにするはずが

もうすぐ二十歳の男のスネをツヤツヤにしてしまったのです。

 

僕は何の罪の意識もなく、ただ脚にアクアレーベルを塗りたくっていました。

こうなってしまったのにも訳があります。

 

アクアレーベルとの出逢い

 

話は2カ月前、昨年の12月まで遡ります。

僕は母の実家に一週間くらい滞在していたことがありました。

そこで母方の祖母が部屋の整理をしていたところ、たまたまタンスの引き出しから未開封のアクアレーベルを見つけたそうで

「これどうせ使わないし持って帰れば?」

と僕に手渡してきました。

 

うん、まぁ貰えるものは貰っとこう。いつか使うかもしれないし。

僕はアクアレーベルを受けとりました。

 

そしてその日の夜、僕は初めてアクアレーベルを使いました。

コットンに500円玉サイズの化粧水を垂らし、顔に塗りました。


f:id:I_wanna_go_higher:20170214000853j:image

祖母が「どうね?」と聞いてきました。僕は何を答えればいいのかわからず

 

なんかめっちゃ湿ってる。」と答えました。

 

次に乳液をコットンに垂らし、上塗りしました。

祖母がまた「どうね?」と聞いてきたので僕は何を答えればいいのかわからず

 

なんだろうね‥さっきのよりも湿ってる」と答えました。

 

それから布団に入りましたが横になってからもずっと

 

なんか顔、めっちゃ湿ってる」と思っていました。

そして顔が湿った中、僕は深い眠りにつきました。

 

翌日の朝もアクアレーベルを使いました。

コットンで顔全体にアクアレーベルを馴染ませた後、僕は「顔湿ってるなー」と思いながらバイトへ行きました。

 

まるで両生類になった気分でした。

その日は顔が湿っている状態で過ごしました。

 

それと同時に女の人ってこんな顔が湿った状態で生きてるなんて大変だなぁと思いました。

 

世の女性たちは顔が湿っている状態の中でも懸命に力強く生きている、美に対しての直向きな努力を感じて自然と涙が出ました。

 

その涙とアクアレーベルが混ざりあってカオスを形成していました。

アクアレーベルと涙の狭間、そこに広がるのは混沌と静寂に包まれた世界、無限に広がる白い空間。

 

こうして現在の銀河系は形成されたのです。

 

アクアレーベルとトレイシー・マクレディとアゲハ蝶

 
f:id:I_wanna_go_higher:20170214114037j:image

アクアレーベルを手に入れた僕は正月休みを満喫しました。

家業や地域行事、親戚の集まり‥毎日が充実していました。

そんな日々を終え、僕は学校に通うために寮に帰還しました。

もちろん僕の片手にはアクアレーベルが握りしめられていました。

 

その日の夜、僕は風呂でいつものようにスネ毛を剃っていました。

相変わらず綺麗な脚だなぁ、と自分の脚を指でなぞっていると僕にこんな感情が芽生えました。

 

「アクアレーベル、どうせ使わないし脚に塗ってみようかなぁ」


f:id:I_wanna_go_higher:20170214114116j:image

可愛いは作れる。こんな言葉を昔、テレビでよく聞いた気がします。

そして僕は7カ月以上、スネ毛を剃り続けて、可愛いを作ってきました。

しかしアクアレーベルがあれば、もっと僕の脚は綺麗になる、いや可愛いくなれる

 

 

風呂から上がって僕はアクアレーベルをスネに塗ってみました。

 

するとどうでしょう。

僕のスネはグラマラスな光彩を放ちました。

そこにはこの世の全てが写し出されているような気がしました。

 

そう、そこに写っていたのは喜びとしてのイエロー憂いを帯びたブルー世の果てに似ている漆黒の羽根でした。

そうです、ポルノグラフィティの「アゲハ蝶」 はきっと僕のアクアレーベルを塗ったスネからインスピレーションを受けたのだと思います。

そしてこの曲に出てくる「旅人」。彼が僕自身だと気付いたのは今更になってでした。

 

僕はいつかトレイシー・マクレディ(元NBA選手)のよう脚になりたいと思っていました。
f:id:I_wanna_go_higher:20170214114048j:image

アクアレーベルを脚に塗ると自分に自信が持てるようでした。

僕はトレイシー・マクレディのようになった気分でした。

いや、違う。アクアレーベルを脚に塗った僕は

ひらりひらりと舞い遊ぶように姿見せたソ寮長でした。

 

そういえば昔、「サザエさん」にてワカメちゃんがサザエさんの化粧道具を勝手に使って怒られるという回を見て

「マセガキだなぁ」とか

「他人が使ったリップを使い回すなんて汚いなぁ」とか

「ところでイクラちゃんで抜いた奴って世界に何人いるんだろうなぁ」

と思っただけだったのですが今は違います。

きっとワカメちゃんは綺麗になりたかったのです思春期だったのです。

 

僕にはワカメちゃんの気持ちが分かります。何故なら僕はひらりひらりと舞い遊ぶように姿見せたトレイシー・マクレディだからです。

だから今日も可愛いくなるために、トレイシー・マクレディになるために脚にアクアレーベルを塗ります。

こんな僕だけど冷たいアクアレーベルをください、出来れば愛して下さい。

 

 

 

あー犬飼いたいなぁ‥。